「チコリ」というハーブをご存知ですか。
日本ではまだなじみの浅いハーブですが、ヨーロッパや欧米では野菜としてよく親しまれています。
チコリとは?
チコリは軟白栽培された葉をサラダとして利用される、小さな白菜のような見た目の野菜です。別名「アンディーブ」とも呼ばれ、独特の香りとほんのりとした苦みがあるのが特徴です。ヨーロッパから中央アジア原産のキク科の多年草。和名を「キクニガナ」と言います。
薄青色のデイジーに似た花を咲かせ、この花も食用としてサラダなどに利用されます。
一方でハーブティーに利用されるのは根の部分。ローストした根はほろ苦い風味を持っています。
ノンカフェイン!チコリコーヒー
第二次世界大戦中、ヨーロッパ全体がコーヒー不足に陥りました。そのため、コーヒーの代替品としてチコリコーヒーが広まったと言われています。チコリの根を焙煎して抽出したものは、その香ばしい香りや色がコーヒーと似ているため「チコリコーヒー」と呼ばれています。主にフランスを中心に飲み続けられており、コーヒーとチコリをブレンドした飲み方を「パリジャンコーヒー」とも呼ばれるそうです。
チコリコーヒーは“ハーブティー”であり、コーヒー豆を使わずに作ることができるのでカフェインは含まれていません。夜、寝る前やお子様でも安心して飲むことができます。
本来のコーヒーが手に入るようになった今でも、チコリコーヒーが飲み続けられるのは、チコリならではの効力やノンカフェインであることが注目されているからかもしれないですね。
味・香り
香ばしさとほろ苦さがあり、エスプレッソの風味をやわらかくした印象です。
多少、ハーブティーらしい薬草のような風味も感じますが、気にならない程度です。
ミルクやお砂糖と相性が良く、混ぜると飲みやすくなります。
また、コーヒーの味をマイルドにしたい時、カフェインを少し減らしたい時などに、普段のコーヒーとブレンドして飲むのもオススメです。
基本の淹れ方
約2gをティーカップに入れ熱湯を注ぎます。
市販のお茶パックなどを利用すると便利です。
☆普通のコーヒーと同じようにドリップして淹れることもできます。
もっとおいしくアレンジ!
・チコリカフェオレ
ミルクと相性バッチリなのでホットミルクや泡立てたミルクと合わせてカフェモカ風に。
お好みでハチミツやシナモンパウダーをトッピングするとさらに美味しくおしゃれに楽しめます。チョコレートソースを加えるとカフェモカ風に!
・チコリのコーヒーゼリー
- 基本の淹れ方でチコリティーを250g作ります。
- そこに砂糖大さじ3~4、ゼラチン5gを混ぜます。
- 冷蔵庫で冷やし、固めます。
- お好みで、ホイップやコーヒーミルクをかけていただきます。
コーヒーと全く同じ味とまではいきませんが、近い味わいのチコリ。 カフェインを気にしないでコーヒー的なものを飲めるのはありがたいですね。
ぜひお試し下さい。