夏は寝苦しさによる不眠や、外気温と室温の寒暖差により自律神経が乱れやすい季節。神経が疲れてしまうと体調を崩してしまうリスクも高まります。
そんな暑さや神経による疲れを感じた時はちょっとしたリラックスタイムにハーブティーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は「パッションフラワー」についてご紹介します。
パッションフラワーとは?
パッションフラワーの原産国はブラジルで、古くから先住民族の人々により薬草として利用されてきました。
パッションフラワーは、和名を「チャボトケイソウ」といい、時計のようなユニークな形をした花を咲かせます。花びらは時計の文字盤のように丸く広がり、その上に時計の針のように見える雄しべが出ているのが特徴です。ハーブティーには、花や葉、茎の部分を使います。
ちなみにパッションフラワーのパッションとは、「情熱」ではなくて「受難」という意味です。これは、イエス・キリストの受難にちなんでつけられた名前です。それは、この花が発見された当初、宣教師が新大陸での布教活動に利用していたことが由来しているそうです。
果物のパッションフルーツは、パッションフラワーの仲間で、和名を「クダモノトケイソウ」といいます。その果実がパッションフルーツです。
パッションフラワーティーの特徴
・リラックス効果が様々なことに効く
パッションフラワーはリラックスしたい時やストレスが気になる時に適したハーブティーとして世界中で愛されています。
寝つきの悪い時に飲むと良いとされているので夜のお休み前にもおすすめのハーブティーです。
・作用が穏やかなので安心
パッションフラワーは副作用や依存性が低く、お子様やご年配の方でも使用できる穏やかなハーブと評価されています。また、ノンカフェインなのでお休み前でも安心して飲むことができるのも嬉しいですね。
パッションフラワーティーを飲む際の注意点・副作用は?
これまでに問題は確認されていないようですが、妊娠中は摂取量に気を付けましょう。
また、リラックス効果から眠気を催す可能性があるので、飲んだ後は車の運転や機械の操作を控えましょう。
味・香り
パッションフラワーティーにはほのかな渋味がありますが、控えめでクセの無い上品な味わいです。緑茶のような風味があり、香りは草木を思わせるほんのり甘く爽やかな香りです。
どこかなつかしい草の香りを感じ、ゆっくりと味わうことで心が落ち着くはずです。
基本の飲み方
【ティーカップ1杯分の分量】
- 大さじ1~1杯半程度の茶葉をポットに入れます。
- その後沸かした熱湯を注ぎ、蓋をします。
- そのまま3~5分程浸出し、お好みの濃さになるまで待ちます。
☆寝つきの改善を目的とする時は、就寝の2時間ほど前に飲むのが効果的とされているそうです。但し、大量に飲むことは控え一日にコップ1~2杯くらいを目安としましょう。
おすすめのブレンド
クセの無い味わいなので、他のハーブとのブレンドにも適しています。同じような効果を持つハーブと合わせることで相乗効果も期待できるので気分に合わせてブレンドを楽しみましょう。
・イライラや緊張にはレモンバームやレモンバーベナ
・不眠にはリンデンフラワーやカモミール
・落ち込んだ気分、不安にはセントジョーンズワート
など、あくまでも一例です。ぜひお好みのブレンドを探してみて下さい。